フレークタイプのウェットキャットフード

もっともよく売れているのは、フレークタイプのウェットキャットフードです。生の肉や魚を食べている食感に近く、ジューシーな味わいが猫に好まれているのでしょう。

フレークタイプのウェットキャットフードの歴史は意外に浅く、1950年代にアメリカで流通するようになったものが最初といわれています。

ドッグフードはそれよりも早く、ビスケット型や肉の缶詰タイプのものが、流通するようになっていました。

当初は猫の食事に対する意識は低く、海外でもドッグフードを与えられたりしていたのです。野山で自然な狩りができる猫は、それでも十分な栄養がとれたでしょうが、完全室内猫にとっては、飼い主が新鮮な肉や魚を与えてくれることに、期待するしかありませんでした。

今では日本のキャットフードのトップメーカーである、いなば食品株式会社が1958年から、缶詰のウェットキャットフードを生産開始しました。ただこれは当時、アメリカ向けの輸出製品だったのです。

日本ではごはんの残りにみそ汁、出汁をとったあとの煮干しやかつおぶしをトッピングした、猫まんまが主流でした。ウェットキャットフードが流通するようになったのは、1970年代以降なのです。

現在の猫が長寿なのは、キャットフードによる安定した食事の影響も大きいのではないでしょうか。

フレークタイプのウェットキャットフードは、異物が入っていればすぐに見つけられるので、安心して与えられる製品といえるでしょう。どのように作られているのか、調べてみました。

缶詰の製造方法

新鮮な魚の頭と内臓を取り除き、100度以上の温度で蒸し煮にします。骨と皮を取り除き、フレーク状態にします。

肉や鳥肉も、製造工程は同じです。骨や内臓を取り除き、蒸し煮にして肉をフレーク状にするのです。

この後、『総合栄養食』にするなら、必要な栄養素を添加します。『一般食』ではそのまま、または野菜や穀物を混ぜていきます。

調味料として、各種添加物、チーズなどもここで投入されます。

缶に入れ、空気を抜いて密封されてから、加熱殺菌した後、すぐに冷やされて完成です。人間の食べている缶詰と、製造方法はまったく同じです。

レトルトパウチ

原料の製造工程は、缶詰と一緒です。 パウチの中に、原料のフレークした魚や肉を入れ、水分を足します。そして真空状態で封をした後、加熱、冷却します。