キャットフードの定義

現在、みなさんがよく目にしているキャットフード、実は登場してか50年ほどの歴史しかないのです。素晴らしい進化を遂げたキャットフードですが、猫のためにわざわざ専用の餌を作ったのは、どういった経緯からなのでしょうか。

キャットフードはこうして誕生

猫は狩りをする動物

昔は猫のご飯といったら、魚のアラや出汁をとったあとの煮干しを、ご飯の上にのせただけのものでした。それでも十分だったのは、昔の猫は今よりずっと自由だったからです。

猫は本来肉食です。猫まんまだけでは栄養不足だと感じたら、野生の本能そのままに狩りをしました。ネズミ、鳥、カエル、ヘビ、昆虫、これらを狩れば、猫に必要な栄養は十分なのです。

ところが猫の暮らす環境も変わりました。自然環境のない街中では、猫が満足するほどの狩りはできません。人の往来は多いし、車も走っていて危険です。排泄物の問題からも、家の中で飼うことが推奨されるようになりました。そうなると手軽に与えられ、栄養素も十分なキャットフードが求められるようになったのです。

最初に開発されたのはドッグフード

世界で初めてのドッグフードは、1860年にイギリスで作られました。肉や野菜を練り込んで焼いたビスケットです。その後に缶詰のフードが登場しました。現在もっとも売れているドライタイプは、1950年代になって、コーンフレーク製造技術が開発されてからになります。

ペットフードの黎明期には、犬と猫の区別はありませんでした。その後研究が進み、犬と猫では必要な栄養素が違うことが分かったのです。そして1960年代、ついにドライタイプのキャットフードがアメリカで発売されました。その後に続いて、日本では1972年に最初の国産ドライタイプが発売されています。

安心、安全なものを食べさせたい

ペットに特別な餌を与える。それは当初、とても贅沢なことでした。一部の富裕層だけのものだったのです。それが現代のように普及したのは、人々の生活が豊かになって、ペットを飼える余裕が生まれたからでしょう。

どうせ犬や猫が食べるものだから、どんな原料でもかまわない。そんな考え方で、今のフードは作られていません。家庭におけるペットの意義を認め、生命を保護するだけでなく、食べるものにも安全基準が設けられました。法第5条「愛玩動物用飼料の成分規格等に関する省令」です。

ついにキャットフードにも、安全、安心を追求する時代がやってきました。猫の寿命がのびてきているのも、フードの影響が大きいのでしょう。

参考URL
猫ご飯の真相
代わりにドッグフードを与えても良いか
http://www.osscensus.org/11.html